動物はすぐ死んでしまうけれど、植物の生命は長い。ここに来てから十年。おいらは歳をとってしまったが、植物だけは元気に成長を続ける。せっかくの富士山の眺めが遮られるので伐って貰うことに。これで5本目〔クマシデ〕。最初の伐採〔シラカバ〕は自分で木樵のまねごとをやってみて案外簡単だと思ったが、倒木の瞬間危うくケガをしそうになり、以来プロに頼んでいる。さすがプロは手際が良い。最初に枝を払うのだ。下の方から順番に払って行き、幹だけになった時点でおもむろに幹を倒す。またクレーン車を使うので効率がよい。夫婦二人で來られたが、二三時間のうちに伐採〔二本〕と剪定屑の処理が終わる。
暗くなったら林間から花火が見える。山中湖の夏の風物詩「報湖祭」が始まったのだ。