2010年6月30日水曜日

レストラン・ラ・プラージュが閉店!

平野から大池(山中)に移ってきて間もないというのに、「ラ・プラージュ」が閉店になっている。元の平野に戻るみたい。

6月の山中湖はほとんど誰もいない。これじゃ客商売はむつかしい。儲かってるのは客が来ても来なくても収入がある業種(別荘の管理会社とかボート保管業者とか自衛隊関連に土地を貸している地主とか定期的に補助金を貰える農家とか)だけ。

こんなに涼しいんだから(夜はストーブを入れるぐらい)東京の会社も暑い間は事務所ごと避暑地に移動すればいいのにね。ファナックなんかは本社を山中湖(忍野)に移したおかげでホワイトカラーの生産性が格段に向上したというよ。

「真実とは、ただ事実をそのまま述べることだ。いわゆる理想主義とは、人間が自惚れを満足させるためにつくり出したフィクションに真実の威光を与えようとする努力にすぎない」(サマセット・モーム)

モームの『サミング・アップ』の新訳(行方昭夫訳)が目についたので読んだ。すごく面白かった。思えば高校生だった時代、モームを全部暗記するほど読んだものだ(なにせ試験に出ると信じられていたから。でもそれ以上に面白かったから)。いま読んでも面白い。いやもっとオモシロイ。



日本の戦後の一時期においては非常によく読まれたモームだったが、その後は読まれなくなってしまった。あまりにもシニカルで現実的(身も蓋もない)と言うことで「一所懸命イズム」や「PC(ポリティカリー・コレクトネス)」が蔓延する世相には合わなくなってしまったのかもしれない。

たとえばモームの小説で繰り返し出現するプロットに、生まれつきの才能がないのに努力さえすれば何とかなると思いこんで一生を棒に振る男や女の話がある。絵がまるで下手なくせに一生懸命食うや食わずでパリで苦学する女子学生とか、指が太くて短いのにピアニストになろうと思ってすべてを擲って努力する男とか。いずれも悲惨な結末となる。こういうお話は日本の高度成長期の一生懸命「プロジェクトX」世代や「やさしい一辺倒」の平成世代には、なんとも違和感があるのである。

しかし、ようやく時代も落ち着いてきたし、また読まれるようになったのだろう。みんなが大人に成長したとすれば、経済の衰退も、まんざら悪いことでもない。

2010年6月29日火曜日

網戸の修理

網戸が破れてしまった。外して調べてみると、網を外枠にゴムチューブで固定してあるだけ。これならおいらでも張り替えをやれそう。ホームセンターでロールになった網と固定用チューブと回転ヘラとカッターを買う。

網戸の付け替えなんか生まれてはじめて。田舎暮らしをするといろいろ勉強することが多いわ。