2007年9月24日月曜日

エレキ(バス釣り用の電気モーター推進装置)について勉強したことなど



土曜日に魚探を入れてエレキに取り付けられていた音波振動子と水温計を取り替え(コックピットで見る魚探の振動子と水温計はスターン下部に取り付けるが、バウデッキに魚探を移動させ釣りながら使用しようとすると振動子と水温計はエレキモーターに取り付けたものを使用しなくてはいけないから)。この作業以降、エレキがとんでもない挙動をするようになった。前に行こうとすると艇は後ろに行くのである。いろいろ勉強して、今日一人で解決。

散人の中古バスボートには米国 MotorGuide 社のフットコントロールタイプのエレキが付いている。多分並行輸入でボートと一緒に輸入されたものでアフターサービスは期待できそうにない。いろいろ問題があるので騙し騙し使っているが、どういう仕組みになっているのかいままで理解しないままに使っていた。昨日、さっそく魚探を試そうと「ママの森」の崖下に行ったのはいいのだが、崖の下までぎりぎり寄ってからエレキに切り替えたら、あらあら、艇を全くコントロールできない。後進しようとすると前進するし、左に行こうと思えば右に行く。水深は1メートルもないし、ゴッツイ焦った。幸い風向きがよかったのでなんとか崖下の危険地域を抜け出したが、どうしてこういうことになったのか分からない。

エレキの挙動を観察するに、なんかプロペラの向きが変わってしまっている。そうであればそれなりのやり方があるので、不便極まりなかったが昨日はなんとか帰港。いろいろ考えた上、今日問題解決。

エレキとは垂直に水面下に出し入れするシャフトの先端に魚雷型の電気モータで動くプロペラを取り付けたもの。コントロールは自動車のアクセルペダルみたいなもので行う。前に踏み込むと右に、後ろに倒すと左にプロペラの向きが変わる。同じ足で、スピード調整のダイヤルも操作する。こういう操作感覚はクルマなんかでは経験しないものであり、結構まごつく。だいたいその理屈が分からない。で、勉強。分かったことは:
  1. 垂直に水中に下げるシャフトは二段構造になっていて、上部のシャフトはバウのグリップに固定するので回らない。下半分のシャフトは上部のシャフトとは独立して回転するようになっている。その下部シャフトに魚雷型のモーターとプロペラが付いている。
  2. 上部シャフトの上にはコントロール機械を入れる細長いケースが付いている。この細長いケースの方向と魚雷型のプロペラの方向が同じかと思えば、そうではない。プロペラをデッキに格納するとケースとプロペラは全然別の方向を向いている。
  3. プロペラの向きは電気で動くのかと思っていたら、それまたそうではない。ペダルとメカニカルに連動しているのだ。ケースの方向とプロペラの方向は独立して自由に動くが、その時はペダルが少し動くことに気がついたのである。
  4. ということは、ペダルを水平にして、プロペラが後ろを向けばいいのだ。ペダル位置を水平に固定してプロペラを見るとなんと前を向いている。頭がこんがらがってしまったが、やっと分かった。前のオーナーはケースとペダルのケーブルのおさまり具合を考慮して、ケースを右向きに設置した状態でプロペラが後ろを向くように上部シャフトをグリップに固定していたのだ。魚探振動子の取り付けのとき、シャフトを取り外して付け直す際、ついケースを左向きになるようシャフトを固定してしまったのであった。動きが逆になる道理である。
  5. シャフトをぐるっと回してグリップに固定する。これで問題解決。

メカは電気と違って、目で見えるのがいい。こんなことで今日は一日楽しめたのでありました。釣りはお留守になった。

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