2005年11月9日水曜日

人気観光地は騒がしくって正直疲れる。やっぱり山中湖が良い



今日、天気が良かったので、山中湖から箱根まで遠出(約一時間)。週日なのに、人の多さに驚いた。

山中湖から箱根までは、篭坂峠、御殿場を通ってごく簡単に行ける。箱根は日本で「7番目のえらいリゾート」に認定されているだけあって、さすがにたいへんな人出。観光バスが連なってやって来ている。138号線から1号線に入ると(宮の下)もう交通が混み合ってくる。週末でもないのに、どうしたことだろう。中高年夫婦が多いようだが、若い人達もけっこう多い。水曜日がお休みの会社が多いのだろうか。それとも今注目されているニートか。とにかく、日本は確実に余暇社会に変化しつつある。

芦ノ湖はとてもきれいな湖。でもあれは見るだけのもので、セーリングとか、釣りなんかして楽しんではいけないようだ。まるで盆栽日本庭園みたい。行列してみんな「海賊船」なんかに乗り込む。仙石原湿原でも行列して人が歩いている。温泉ホテルとゴルフ場が連立して、交通量が多いので、歩く人はちょっと危ない。

どこに行ってもたいへんな人なので圧倒され、ほうほうの体で逃げ帰った。山中湖は静かなので、帰ってきて心底ほっとする。

箱根は日本の観光業の典型である。いまだにレクリエーション志向の日帰り観光客と一泊のグループ旅行客を顧客として設定するビジネスモデルのように見える。後はお金持ちだが時間がない人達のための超高級老舗旅館。富士五湖で言えば河口湖スタイルだろう。でも、観光需要は、確実に時間をかけて心の静けさを求める「滞在型観光需要」にシフトしつつある。新しいリゾート地はそのようなコンセプトで作られつつある。箱根のような昔からのブランド・リゾート地がどう変身していくのか、興味深い。


参考:山中湖村と河口湖町はどうしてあんなに雰囲気が違うのか?