2005年12月17日土曜日

『こんな暮らしがしたかったー木村東吉ファミリーの湖畔の四季』



これも図書館で借りた本。40代のファッションモデル家族が奥河口湖に移住した。朝日新聞での連載記事の単行本化:
こんな暮らしがしたかった—木村東吉ファミリーの湖畔の四季
463533032X木村 東吉

山と溪谷社 2001-03
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面白いところが二三。

参考になったこと:
  1. 河口湖というと、河口湖大橋の付近のホテル旅館街を思い出してしまうけれど、西側の奥の方はけっこう静かなのだそうだ。でも山にじゃまされて富士山は見えないとのこと。
  2. 河口湖でカヌーをやると地元の人に白眼視されるそうだ。当たり前だな、代金を払う釣りと違って地元のお金を落とさないもの。
  3. 冬期の水抜き。夜間の水抜き弁の開閉を2年やったけれど、結局電熱線で水道管を保温することにしたとのこと。定住しているんだったら、正解。
  4. 看板とか電線が醜いとか景観状況に散々文句を言っている。頷ける。
  5. 野外料理ではバーベキューはやらないそうだ。焼き加減をウォッチするのがたいへんでリラックスできない、野外料理は「時間が勝手に作ってくれる」煮込み料理に限るとのこと。ボルシチ、ポトフなど。これ言えてると思う。
  6. 子供の学校。最初行かせた学校は全校で120人しかおらず、生徒間の人間関係がたいへんで結局生徒数が多い遠い学校に転校(いずれにせよバス通学なので10分余分に通学時間がかかるだけとのこと)。でも同じ村には、もう一つ小学校があり、ここは全生徒数は30人。120人の学校には温水プールが完備されていたとのこと。いかにも無駄だと言っておられるが、小生も驚いた。三位一体改革では義務教育問題が先送りされそうだが、国のお金だからこれだけの無駄が出来るのではないか。地方自治体が自分のお金だという感覚で学校を運営すると、こんな無駄は放置するわけはない。義務教育は地方にまかせるべきだ。

以上感想。河口湖も住めば結構いいところらしいけれど、釣り人ばかりでヨットハーバーがないのが難点。ウォータースポーツだったら、山中湖の方がいい。

参考(地域差別系):山中湖村と河口湖町はどうしてあんなに雰囲気が違うのか?

Posted: Sat - December 17, 2005 at 08:55 PM   Letter from Yochomachi   山中湖   Previous   Next  Comments (1)  

2005年12月16日金曜日

『週末・八ヶ岳いなか暮らし』……人それぞれなんだが、別のやり方もある




山中湖情報創造館で借りた本:
週末・八ヶ岳いなか暮らし
4794962088小宮 宗治

晶文社 1995-05
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おすすめ平均 star
starこれから山荘をつくろうとする人にお勧め

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結構おもしろかった。建設的なコメントを付け加えると……。

定年退職したエンジニアが八ヶ岳で山荘暮らしをはじめる。土地購入から建築にかかる費用、地元の物価水準、気候状況、さらに家計簿の公開まで、さすがはエンジニアだけのことはあり具体的な数字がいっぱい。田舎暮らしのノウハウが詰まっている。でも、おすすめのやり方とは別のやり方の方が……と思う個所もあった。以下順不同に:
  1. 場所を八ヶ岳とほとんど最初から決め込んでスタートされている。八ヶ岳もいいんだけれど、遠いんだよな〜。だから著者は年間40万円も交通費(高速代、ガソリン代)に費消されている。山中湖だったらその半分もかからないだろう。一生で考えると相当の違いとなる。夏も過ごしやすい。甲斐駒ヶ岳の眺めが最高とのことだが、富士山の方がいい。
  2. 山荘を地元業者を頼み新築されたのでべらぼうなお金が掛かっている。セカンドハウスに普請道楽をはじめると、きりがないし不経済でリスキー。バブル崩壊後のいまなら前オーナーが「普請道楽」に凝りまくったいい中古物件が安く買える。すぐ使えるし、不具合は長年かけて直しているので、むしろ信頼性が高い。
  3. 薪ストーブ。確かに感じがいいのだが、一束800円もする薪を一晩に三つも費消するのは、如何なものか。機能優先で煙突付きの石油ストーブにするべし。暖房は家を暖かくするためのもの。原点に返れ。
  4. 管理会社を使わず、OMソーラーシステムと水道管のテープヒーターを冬の間は山荘を使わないときも点けっぱなしにしている。電気代が無駄だ(テープヒーターはそれほど電気代がかからないと書かれているが、小生が聞いた話と少し違う)。無駄な電気代で管理契約が可能。それととても重要なことだが、都会もんが田舎に住む場合、地元との接点の確保はイッセンシャル。地元の管理会社はとても頼りになる。
  5. 南側の窓を最大限に生かして太陽エネルギーを活用せよとのことは大賛成。驚くほど南側大窓の暖房能力は高い。冬でも昼間は石油ヒーターが自動的に停止するぐらいだ。
  6. ロフトが暖房時暑くなってしまう件。著者はロフト部分にカーテンを付けておられるが、天井にゆっくり回る大きな扇風機を付ける方が効果的だと思う。
  7. 田舎のスーパーは東京より2−3割高いというお話し。同感。みんな自分ところで食糧を生産するからスーパーなんかで買う必要はないのだ。著者は東京から食料品を大量に持参されているが、小生はもっと簡単なことを実践している。凝ったものは食べないのだ。シンプル・イズ・ザ・ベスト。


でもこの本なかなか楽しめた。田舎暮らしにご興味のある方には、おすすめ。

Posted: Fri - December 16, 2005 at 07:23 PM   Letter from Yochomachi   山中湖   Previous   Next  Comments (4)  

2005年12月15日木曜日

山中湖:寒冷地でのくらし方……水道が凍るのです




いろいろ仕入れた知識。忘れるとたいへんなことになるので備忘録。

東京に帰るとき:
  1. 水道の止水バブルを閉める。
  2. 家中の水道の蛇口を外す。水道管のなかが乾くまで3時間放置。
  3. トイレのタンクに不凍液を入れる。
  4. 水道管が乾くと水道管の電熱ヒーターの電源を切る(つけっぱなしにすると電気代が月7万円ぐらいかかる)。
  5. 暖房をとめる。おわり。



東京から来るとき:
  1. 暖房を最大パワーで入れる。
  2. 水道管の電熱ヒーターの電源を入れる。
  3. 最低5時間待つ。
  4. 外してある家中の水道の蛇口を取り付ける。
  5. 止水弁を開ける。水が出ることを確認する。おわり。


このややこしい作業は事前に電話しておけば管理事務所でやってくれるが、きょうは5時間待ってから水を出したのだがそれでもいくつかの蛇口は凍ってしまったそうだ。人が常時住んでいないと家屋は徹底的に冷える。

地元の人は夜間水道を流しっぱなしにしておくが(地中の温度は外気より高いから凍らない)、これは真似しないこと。人が常時住んでいない家では排水管が凍ることがあり、そうなると家中水浸しになる。

道路状況。山中湖の湖周道路は乾いているが、湖畔から山に登る道は凍結している。スタッドレス必須。

Posted: Thu - December 15, 2005 at 05:37 PM   Letter from Yochomachi   山中湖   Previous   Next  Comments (9)