2007年8月26日日曜日

バスボートが届く:スキーター(SKEETER SS90)だ!


ボート免許証がようやく届いたというので昨日わざわざ山梨市までピックアップに行ったら、恰も良し、今朝バスボートが搬入された。見てください、このかっこいいボート:






今日は一日ボートに掛かりっきり。釣りどころではなかったのである。

3000回転ぐらいで恐る恐る滑走。すぐ時速25マイルぐらいなる。水しぶきで眼鏡が水滴だらけ。かまわず3500回転までに上げると時速30マイル。山中湖の小さな波でも半端じゃない衝撃。釣りを優先したフラットタイプのハルだから仕方がないのである。でもFRPにしてよかった(アルミだったらすぐガタが来ると言うことに納得)。それ以上は怖くて回転を上げなかった。

舵を切ると、結構スターンを外に振り出すようだ。ホーバークラフトと言われる由縁である。

ヤマハの90馬力2ストエンジンだが、山中湖では2ストエンジンが市民権を得ているので気にしないですむ。それほどうるさくはない。

エレキも試す。モーターガイドのフットコントロールタイプ。全然思う方向に進まないので、調べてみたら、ガイドのトップの矢印の位置設定が間違っていた。エレキは難しいのである。バッテリー並列の12ボルトは動くのだが、直列の24ボルトでは動かなくなった。バッテリーレベルOKなのだが、散人が何かヘンなことをしてしまったみたい。12ボルトで十分だから気にしない。

昼前、湖上でおにぎりを食べようと言って、カミさんと二人で出航。飛ばすともう二度と一緒に乗ってくれないことはわかっているので、2500〜2800回転ぐらいの滑走ぎりぎりスピードで走る。これはコントロールがとても難しい。滑走にはいると抵抗が少なくなり一挙に回転が3000回転以上に上がってしまうからだ。滑走は快適だが、波にぶつかるとすごい衝撃となる。カミさんの腰に障る。結局、微速で走ることにする。風下方向に微速で走ると、カミさんは風が止まって暑いという。とにかく難しいのである。でもヨットでは時間的になかなか行けないようなところにすぐ行けるので、満足していた模様。

モーターボートに偏見を持っていたことは反省。いつでも何処にでも行けるのは、モーターボートのよいところだ。いいですよ。

そういえば映画「黄昏」↓でヘンリー・フォンダが孫と乗っていたモーターボートは絵になった。クラシックだが、全速にするとすごくパワーフルなボート。老人は釣りをする。釣りにはボートが必要。団塊の世代向けのモーターボート販売は「ビジネスチャンス」だと思う。

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PS)「ロデオボーイ」というメタボ対策マシンが人気。乗馬のシミュレーターだが、バスボートに乗るのはあれと同じ。結構いい運動になる。

PS2)アルミボートの代理店である釣具屋さんに「ごめん、FRPの中古にした、でもスピードが出すぎて怖かった」と報告すると、「全然いいですよ、やっぱり大きいのがいい、スピードにはすぐ慣れて、いまにもっと馬力のあるエンジンが欲しくなりますよ」とのご託宣。みんなどんどん「病膏肓」にはいるらしい。

2007年8月24日金曜日

総和工業の鋳鉄製ストーブを入れた!


今度山中湖に来るときには寒くなっているだろうから、いまのうちにストーブを取り替えることにした。総和工業に電話すると、埼玉県からすぐ取り付けに來てくれた。圏央道のおかげで埼玉県はとても近くなったのだ。このストーブ、ホントにお奨め。とにかくかっこいいのである。写真:







この重厚感がなんとも言えない。外見はまるで薪ストーブだが、燃料は灯油。室内の空気を取り入れ灯油を燃焼させ煙突から排気を出す。煙突と本体の輻射熱で室内を暖める。煙突ストーブの特性として換気性能も備わっている。詳しくは:

薪ストーブ型石油煙突ストーブはカッコがよくて、機能的にも最高の換気装置だと言うことなど  

煙突は古いトヨトミストーブのものだが、総和工業のストーブにも転用可能(アジャスターを付ける)。温度調節ダイヤルやスイッチ類は下部の灰出し扉を開けると現れる。ふいごや火箸などを置いて誤魔化すとまるで薪ストーブじゃ。炎もなかなか雰囲気がある。

本当は薪ストーブが欲しかったのでいろいろ検討したが、経済的で且つ安定的な薪の入手は自分で山林でも保有していない限り不可能だとわかった。散人はそういう特権を持っていないので、より寛大なアラブさまに燃料供給をお願いすることにしたのでありました。

2007年8月20日月曜日

鯉を釣る老人


午前中桟橋に釣りに行くと先客が一人。散人みたいな老人だ。桟橋に座り込んで釣り糸を垂れている。見慣れぬ仕掛けなので「何を釣って居られるのですか」と聞くに鯉だという。


山中湖でも鯉の釣り師を見かけるが、何れもセンサー付き長尺竿を数本設置して、自分はその間キャラバン用のボックスカーで一昼夜でも待つというプロみたいな中年男ばかり。この老人の竿はとても短くオモチャみたい。もちろんセンサーなぞも付いていない。「昔ここで十匹も釣ったことがあるが、今日は釣れないね〜」という。餌は芋をまるめて使っていると。口が開くと前歯が一本だけ。こりゃ散人よりも年寄りじゃ(散人の歯は親知らず以外全部ある)。

風がないので直射日光が暑い。バスも食いついてくれずしばらく休憩しようとしたら、鯉釣り老人が「釣れた、釣れた」と小走りで竿にぶら下がったブルーギルを持ってくる。「竿を放置してたら針を飲み込まれてしまった」というが、小生もどうしていいかわからない。老人は無理やり針を力づくで外したためブルーギルは死んでしまった。「ブルーギルは殺してもいいですよ、あいつらブラックバスの卵を食べる悪者だから」と慰めておく。

そのうち風が出てきたので涼しくなった。バスを三匹ゲット。これでお終いにしようと片付けに掛かると、老人が大声で「ちょっと手伝ってくれ!」という。大きな鯉が掛かったが手網で採って欲しいと。大急ぎで側に行くと、老人は鯉を水面まで引き揚げているが、手網ですくおうにも片手では竿が保持できないようだ。責任重大だなと思ったが、たってのお頼みなのでタモで掬い上げたらうまく網に入った。立派な鯉。老人は「今日はこれでお終いじゃ」と大満足の様子。

「ワシは会津だから、鯉は食べる。鯉こくにしたらうまい」という。「僕らも食べますよ、おいしそうですね」と羨ましそうに言っておく。

日陰で休んでいると、老人が缶コーヒーを持ってきてくれた。さっきのお礼だとのこと。御殿場に住んでいてここまで20分だと。

昼になって、カミさんが持ってきてくれたCoCo壱番のカレーを食って、新聞を読むために図書館に。帰りがけに見ると老人は再び桟橋で糸を垂れていた。「今日はこれでお終い」でもなかったみたい。

中国の古いことわざ(注)を思い出した:

一時間、幸せになりたかったら
酒を飲みなさい。

三日間、幸せになりたかったら
結婚しなさい。

八日間、幸せになりたかったら
豚を殺して食べなさい。

永遠に、幸せになりたかったら
釣りを覚えなさい。

注)これは中国の古諺と伝えられているが、ホントは西洋人の釣り師が考えついた言葉らしい。なんでも中国3000年を持ち出して箔を付けるのが彼らのやり方。

Posted: Mon - August 20, 2007 at 05:52 PM   Letter from Yochomachi   山中湖  Previous   Next   Comments